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マスコミ報道

10分で睡眠時のいびきと無呼吸を解決 ——都筑俊寛 銀座コレージュ耳鼻咽喉科院長に聞く

2015-11-02 15:39

文/蒋豊

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いびきや睡眠中の無呼吸は、よく見られる現象であるが、どうにもならない個人の癖とされ病気として認識されていない。ところが実際は、いびきや睡眠時の無呼吸が日々繰り返されれば、心臓血管疾患、内分泌疾患、精神疾患を引き起こすという。銀座コレージュ耳鼻咽喉科の都筑俊寛院長の、睡眠時無呼吸症候群のレーザー治療件数は一万件を超える。この件数は世界一であり、世界第二位の英国王立病院耳鼻咽喉科の約20倍近い。先ごろ、銀座コレージュ耳鼻咽喉科に、この分野の世界の第一人者を訪ね、わずか10分の治療で、いびき、アレルギー性鼻炎、睡眠時無呼吸症候群と別れを告げ、快適な生活と睡眠が得られることを知った。(聞き手は人民日報海外版日本月刊編集長 蒋豊)

わずか10分でいびきを改善

―― 先生はいびき、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome、以下SAS)のレーザー治療の第一人者で、手術件数は世界一です。いびきが原因で多くの男性が妻や子どもに嫌われ、恋人と旅行に行けないという女性もいます。いびきは病気なのですか。治療が必要ですか。

都筑 フランスのパリでは、離婚理由の第二位が女性のいびきだといいます。住居の問題も影響しているかもしれませんが、女性にとって深刻な悩みだということがわかります。現在、当院にいびきのレーザー治療を受けに来られる患者様の割合は、男性が58%で、女性が42%です。

いびきは、呼吸時の上気道の振動が原因です。上気道は筋肉に支えられた細い気管です。ここが狭くなれば空気の流れが速くなり、粘膜の振動音が大きくなるわけです。窓がほんの少し開いた状態だと大きな風の音がしますが、全開にすると風の音がしなくなるのと同じです。人は睡眠時、全身の筋肉が緩みます。上気道の筋肉もそうです。ですから生まれつき上気道の狭い人はいびきをかきやすくなります。

いびきのもう一つの原因は肥満です。一般的に男性の場合、身長から100を引いた数字が標準体重と言われています。身長170cmの男性の標準体重は70kgで、70kgを超えるといびきをかきやすいということです。女性の場合は90を引いて標準体重を算出します。

それ以外に、飲酒、疲労、ストレス、薬、老化なども上気道狭窄の原因になります。いびきをかいて寝ている人は熟睡しているように見えますが、実際にはいびきは一種の睡眠障害です。身体が休息できていないため、様々な病気を引き起こします。2012年に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)が発表した臨床研究論文には、いびきを放置していると、心筋梗塞等の心臓血管疾患、糖尿病、高血圧、肥満等の内分泌疾患、うつ病、特に妊娠うつなどの精神疾患を引き起こすと報告されています。

いびきは音ですので、振動するものがなければ起こりません。気道で振動しやすいのは口蓋垂(のどちんこ)とその周囲です。いびきは、この部位の形が問題となりますので、当院では、口腔局部の写真で患者様がいびきをかくかどうかが判断できます。レーザー治療による治療時間はわずか10分ほどで、日帰り手術が可能です。術後は2週間ほど痛みますので、食事は嚥下しやすい、うどんやお粥などがよいと思います。

睡眠時無呼吸症候群はレーザー治療で改善できる

―― 先生はSASレーザー治療のエキスパートです。SASの治療期間は長く、多くの人が途中でやめてしまうといいます。私の周りにもそういう友人がいます。貴院はなぜこれほど人気があるのですか。先生の治療法と他との違いは何ですか。

都筑 SASというのは、寝ている間に10秒間以上呼吸が止まってしまう回数が、1時間に10回とか15回以上になる病気です。この状態を長く放置すれば、心臓に負担がかかり、高血圧、糖尿病、肥満などを引き起こします。

SASには2つのタイプがあります。1つは「中枢型」で、これは比較的まれです。もう1つは「末梢型」で「閉塞型」とも言われ、こちらは非常に多く、主に気道が狭くなって起こります。

SASの治療法としては、現在世界中どこでも第一選択肢はCPAP(シーパップ、持続的陽圧呼吸治療)です。ところが、この機械は寝ている時間の70%以上の時間装着しなければ効果が得られないのです。寝ている間中これを装着できる人は半分もいません。無理やり空気を送り込みますので苦しいし、機械を装着する感覚があって却って眠れない。度々出張や国外に出る人にとっては荷物になる。それに、CPAP治療というのは、機械を着けて寝るというだけで、症状は緩和できても根治治療にはなっていません。機械の使用には毎月5000円かかり、数年も使い続ければかなりの金額になります。

レーザー治療なら一度で済みます。いびきの治療と同じく、気道を広げてあげればよいのです。SASの場合、2か所狭くなる場所があります。一つは鼻で、原因はアレルギー性鼻炎です。もう一つが口蓋垂、のどちんこと呼ばれる部分です。レーザー手術でこの2か所を広げれば、SASを軽減する事が可能です。

さらに、太っている人の場合、SASの症状が出やすくなります。舌根部(舌の後ろ)が狭くて、寝ると舌が落ちて気道を塞いでしまうのです。アメリカでかつて行われた臨床試験では、BMI(肥満度)が33以上の人に鼻と口蓋垂のレーザー手術を行い、SASの症状が確実に改善しています。その場合、体重管理も必要です。当院では、レーザー治療と同時に食事指導も行っています。

実は私自身が経験者です。このクリニックを開設した頃の体重は96㎏でした。太っていると仰向けに寝た時苦しくて、寝るといびきをかきますし、同時にSASの症状もありました。ですから患者様の苦しみはよくわかります。患者様にダイエットの指導をする際、「私がダイエットに成功したのですから、あなたにもできます」と言って、自分が一番太っていた頃の写真をお見せします。現在の体重は68.9㎏ですが、外見だけでなく健康状態も以前とは別人です。

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10分で花粉症を改善

―― 先ほど、SASはアレルギー性鼻炎や鼻づまりとも関係があるとのことでしたが、日本では花粉の季節になると、多くの人がくしゃみや鼻水で苦しんでいます。花粉症もレーザー手術で治りますか。

都筑 花粉症そのものは個人の体質ですから根治はできませんが、鼻腔のレーザー手術は確実に効果があり、効果は1~3年持続します。治療時間はわずか5~10分です。

重度の花粉症の人は花粉の季節になると、鼻水、涙、くしゃみが止まらず、勉強や仕事に集中できません。ですからほぼ毎年レーザー手術を受けに来られます。はっきり改善が見られないようであれば、手術の必要はありません。そこは患者様ご自身の判断になります。

短時間、即効性の手術は中国人観光客に理想的

―― 昨年から訪日中国人観光客が急増し、今年は昨年の倍になるとの予測もあります。医療観光も訪日目的の一つになっています。貴院は中国人観光客にも対応していますか。レーザー手術を受けるとしたら、東京での滞在期間はどのくらい必要ですか。

都筑 日本では、一般的に鼻と喉のレーザー手術をした場合、術後2週間ほどの入院が必要です。ところが、当院の最新機器と経験によって、日帰り手術が可能になり入院の必要はなくなりました。(レーザー手術を行う場合、10日程度の滞在が必要となります。)

術後は痛みが2週間ほどありますが、日常の生活や仕事には影響ありません。東京近郊からおみえになる患者様には、術後1週間後と2週間後の合わせて2回、再診に来ていただいていますが、地方や国外からの患者様は、再診に来られなくても差し支えありません。

私はこれまでに、中国・上海から来られた3名の患者様を治療したことがあります。旅行社の通訳を伴って来られたので、コミュ二ケーションをとるのにも説明するのにも問題はありませんでした。

中国の方は朗らかで、大変好感を抱いています。さらに多くの中国人観光客の皆さまにレーザー手術ができればと考えています。手術時間は短く、安全性が高く、術後もショッピングや観光ができ、旅程にも影響しません。その上、長年の苦痛を解決できるのです。

当院を開設してから3年間で、いびきのレーザー治療は1万2000件以上、アレルギー性鼻炎、花粉症のレーザー治療は6000件以上行いました。さらに多くの人が、この速くて安全で効果てきめんの治療法を知ることで、いびき、アレルギー性鼻炎、花粉症、SASから解放されて、快適な生活、睡眠、気分を味わっていただきたいと願っています。

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取材後記

取材を終えて、恒例の揮毫をお願いした。院長はしばらく考えてから「天命を知る」と記され、「多くの人が、この速くて効果てきめんのレーザー治療を知りません。私は毎週無料でセミナーを開催し、レーザー治療を紹介しています。彼らに問題解決への選択肢を提供したいのです」と語った。これこそ、都筑院長の天命であり、使命であろう。

情報元:人民日報海外版日本月刊